山をなめるな!△遭難しかけて死にかけた△その3

日常の出来事!!

前回までの流れ

土曜日の昼間に伊勢原の大山阿夫利神社に登りに来た!

やっとの思いで大山阿夫利神社の下社まで来たけど、実は本社はまだ上だった!

詳しくは前回のブログで書いてありますのでまだ読んでなかったらこちらをどうぞ。

今回はここから更に上の「大山阿夫利神社の上社(本社)」がある頂上を目指す話です。

地図には登り時間は大体90分程と書いてあり、時刻はまだ14時だしいけるかな??

第2章 下社~上社 頂上までの道のり編

せっかく来たしゆっくり休みながら登ってみるかと登り始めてしまいます。

ですがコレがそもそもの間違いでした

・・装備も帰りの時間も何も考えてなかったです・・

14:00

下社から上社に向かう「登り階段」の前に賽銭箱があります。文字を見ると、ここから先を登るにあたり無事を祈る意味も含めてお賽銭を入れてお守りを持って登る事とあります。

100円だったので1つもらい、無事にたどり着ける事をお祈りしていざスタートです。

初めの階段がすでに殺人的ですね・・・。

手すりがあるのでまだ良いですが手すりがなかったら本当に怖いなと思います。小さな子供もここを登って下りていると思うと、大丈夫なのかと不安になりますね。

急すぎる!!と思っていたら普通に小学生は下りてくるし、犬を抱えたお父さんもきました。犬連れで登ったのか!とちょっと驚いたのと、もしかしたらここの階段だけ急であとはそうでもないのかな・・・

その後登り始めて30分ほど経ちました。

最初に石の階段がありそれを登った後は予想通りゆるやかな斜面で坂もそこまできつくなかったですが、その後は少しづつ石が大きく、多くなってきました。

ここらへんだと登山者の恒例なのか少し大きめな石の上に小さな石を積む「石積み」が多々ありました。これって、行きで積んで帰りにも積んで帰るのかな?崩したりしたら怒られるのかな?等と考えます。

14:30

だいぶ山の中に入ってきた事もあり、樹木が大きいです。ちゃんと手入れはされているであろうことから木と木の間隔は結構ありますが春や夏は気持ちがよさそうな雰囲気です。足は既に限界ですけど…

登ってきた山道。ここらへんまでは石も小さいです。
「夫婦杉」 樹齢500~600年だそうです
突然風景が変わり、「石が岩に!」なっていきます。

この頃になると辺りの風景が変わります。今までは石と呼べる10cm程度の石だったのが完全に岩と呼べる50センチ以上の物に代わっていきました。

それにより登るのも難しく高低さで足幅は広くなるし本当に辛い!革靴なのも滑り落ちないように気を使いながらで精神的にも厳しい時間が続きます。そして飲み物を持ってこなかった事も追い討ちをかけて辛いです!!

喉は渇くしお腹は減るし、さっきの下社で何も食べなかったのが悔やまれます。頂上に辿り着いたときに(たぶん)自動販売機ぐらいあるだろうからそこまでは我慢するしかない!

頂上着いたら少し高めでも絶対何か食べよう!そして飲もう!と心に誓います。

15:00

下社から登りだして大体60分がたちました。全部で90分の道程と書いてあったので、残り後30分ぐらいかなと予想しましたが・・・ここら辺でもう本当に帰りたい衝動に駆られます!

山道に○○丁目などと書いた石柱などがあったりしますが、いくつまで石柱があるのか分からないので意味が無いです・・。

また岩の段差が大きく手を使って登る事も多くなりました。たまたま手袋持っていましたが、手袋もなかったら困った事になったと思います。

しかし本当に革靴が辛い・・・。岩の上を革靴だとすべるし小さな石で転びそうになりますね。

限界を迎えて岩の上で休んでいると後から来たカップルや上から降りてくる方とすれ違います。その際皆さん挨拶をしてきます。そういえば登山の時は声をかけるのがマナーだと小説か何かで見た気がします。

正直声を出すのも辛い状態ですが(悔しいので)さわやか笑顔で挨拶しておきました。

1時間ほど登って行くと富士見坂というのがありました。どうやら晴れていれば富士山が見えるようです。しかし雲が多く今日は見えません。とはいえ少し開けた場所なので、足の疲れを取る為に再び休憩。鳥の鳴き声やキツツキ?の音が響き渡っています。

残り後30~40分ぐらいか・・・と自分を鼓舞して進んでいきます

本当はこんな景色が見えたらしいです。

15:30

登り始めて90分いったい何処まで登るのか?今がどこら辺なのか?

まったく分からんしそもそも「山に一人で来る」というか、急に思い立っただけで来たので計画性すらありません。このぐらいの時間になるとすでに他の登山者ともすれ違わないので聞く事も出来ないです。

かれこれもう90分以上登っているのでたぶん後数分、きっとあの曲がり角を登ったら頂上か? 等と思いながら心も体もぎりぎりの状態で進んで行きます。

マラソンなどでもそうですが、ゴールが分からない見えない状態で進むのは非常にきついです。

体力配分も出来ないし戻るのも悔しい!なんかもったいない気がしてしまいます。せめて何か目印などが欲しいところですが、○○丁目と書いてある石柱がいくつまであるのかが分からないので石柱が出てきても役に立ちません。(後で分かりましたが29丁目までありました。調べておけばよかったと思います・・・)

しかし必ずいつかは終わりが来ます。もう意地で登っていましたが、やっとその時が来ます・・・・

15:50

ついに鳥居が!これは頂上かな?と思い近づくとそこからまた石階段・・・。いい加減にして欲しいと思いながらも、

鳥居があるという事は頂上は近いだろうと最後の力を振り絞り石階段を登るとついに頂上です!!

・・・・

・・

頂上について思う事は1つ。『なにも、無いぃぃぃぃ!』

たぶん本当は休憩所や飲食処?もあったのでしょうが時間が遅すぎた為に全部閉まっています。

また現在工事中らしくフェンスで囲われている部分が多く本社らしい建物までも行けません。

しかも土曜日なので工事の人は誰もいませんし、他の観光客も自分以外にカップルが1組のみの頂上に3名しかいません。非常に寂しい!祝福ムードがまったく無い!

何より辛いのが、飲み物すら補給できなかったです・・・・。

確かに景色は良く頂上の証としての石碑もあります。一応そこだけ写真を撮ろうと携帯をつかっていたら、・・・携帯の充電が切れました!おいマジか!

当然ですが、コンセントもないしバッテリーも持っていません。そもそもコンビニ行くようなノリと格好で来たので持っている訳が無い。

携帯がないと写真も撮れないのでせっかくの景色も心にとどめるしかないのが残念。文明社会になれると携帯が使えないだけでとても不安になりますね

・・・・

・・

さて、いつまでも頂上にいても仕方ないので下りようかなと思ったら1組男性2名が登ってきました。

こちらの方々は完全に登山の格好をしており杖や水など装備もしっかりとしています。ちゃんと挨拶をして写真を撮ってあげて少しだけコミュニケーションをとってから先に下山を開始しました。

というのも後からこの2名(ガチ登山者)がきてくれれば万が一の時は飲み物や携帯などを借りようと思っていました。その為、ちょっとだけでもコミュニケーションを自分からとりました。

16:00 

下山を開始して思ったのですが「登りより下りは楽だな!」と考えていましたが決してそんな事はなかったです。

既に足は限界がきており膝が笑っている状態なので、一段一段の高い段差がある階段は非常に疲れます。せめて手すりでもあればと思いますが当然無いです。

よく登山者が持っている杖(スティック)って登りの為じゃなく下りの為か!転びそうになるのを杖があれば防げますし足の負担も軽くなります。

まさかの頂上で充電が切れ、1000m越えの山に1人装備なしでの下山。時刻は夕方16時過ぎです。

そりゃこの後、問題が起きないほうがおかしいよね。

そもそもハイキングだったはずがコレは登山だよ・・・。

 

次回 第3章の下山編です・・。

いよいよ問題の下山に関してですが後悔してばかりでした。

本当に1歩間違えれば最悪は死んでもおかしくなかったし、遭難して救助隊をお願いしていたかと思います。無事に帰ってきたので今では笑い話になりますが、これはちゃんと帰ってきたからこそで『山に入る時の準備の大切さ』が身に染みて分かりました。

また次のブログで詳しく書きます。

ここまで読んでくれて有難う御座います。明日またアップします。

世の中にはこんな本もあるんですね。知識を持っているだけでも代わったのかもしれない・・・。

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