パラリンピックも終わり夏の終わりを感じるなか、
緊急事態宣言はどうやら延長する方向のようですね。
そうなると、飲食店でのアルコールの提供はまた先になるかと思います。
飲食店でも特に厳しいのが居酒屋。
駅前や職場近くの繁華街にある居酒屋もかなり閉店していました。
もしかしたら今後、居酒屋はなくなってしまうのか??
飲食業勤務なので、今後の居酒屋について考えてみました。
居酒屋の営業再会はいつなのか?
居酒屋は予定だと10月初め、もしくは中旬には営業再開が見込まれています。
コロナ感染者が日々1000人を超えている今は緊急事態宣言の延長も仕方ないですが、ワクチン接種率がかなり上がってきているので来月には解除されるのではないかという予想です。
政府の発表でも10月か11月頃の秋シーズンにはワクチン接種者を中心に少しづつ移動も緩和されるような事を言っていました。
少しズレはあるかもですが、営業再開を目標に現在準備をしだしています。
しかし、緊急事態宣言が解除されても”まん延防止重点措置”がきっと出される為、深夜の営業などはまだ再開は難しいと予想しています。
居酒屋 ”再開後の問題”
居酒屋が再開した場合いくつかの問題が直ぐに発生します。
スタッフの確保問題
一番大きな問題はコレです。店を始めて良いよ。と言われても営業するスタッフが集まるかどうか。特に国が出している”雇用調整助成金”が12月まで対象になりそうな現在は募集をかけても集まるかどうか微妙なラインです。(雇用調整助成金制度自体は必要な制度だと思いますが・・・)
飲材・食材の確保問題
この問題も非常に不安です。そもそも鮮魚を初めとした食材は漁師等が動かないと出回りません。しかし販売しても売れない可能性が高い為、あまり生産(漁)しないと言うか、出来ないかもしれません。また配達業も人不足で配送自体も難しいかもしれませんし、お店としても、せっかく仕入れても営業時間が短いと売れる量も減ります。そしてスタッフが足りなければ縮小営業せざるを得ません。
集客(販促)の問題
販促に関しては、果たして行っても良い状況なのかどうかが、そのタイミングじゃないと分からないと言う問題があります。
まだまだ感染者が多い状況で安売り集客する事は働くスタッフの不安にもなってしまいますし、必要があるかも疑問です。販促は立案、計画など多くの準備も必要ですので困ってしまいます。
上記のような再開後に直面する問題以外にも居酒屋市場への課題はまだあります。
居酒屋 ”市場への課題”
居酒屋市場においては、市場の成長に対する課題もいろいろ残ったままです。コロナの影響で忘れられていましたが売り上減少への打開策も考えないといけません。
宴会需要は復活するのか?
居酒屋の売り上げの30~50%は宴会による売り上げと言う店も多いかと思います。場所やお店の形態によっては50~70%が宴会だというお店もあるほど宴会は重要です。
しかしコロナ前の時代に言われていた「会社での飲み会不参加」
昔は当たり前だった忘年会や、送別会、歓迎会などの会社行事も年々縮小していました。
仮にコロナが収束しても、宴会が取れなければ居酒屋市場の減少は続いていきます。
深夜営業は必要なのか?
また深夜集客の問題もあります。コロナ前も深夜営業の売り上げは減っており、さらに今は最低賃金が上がっているので、今までよりもより深夜に掛かる人件費などの費用増加問題があります。
コレだけの問題と課題があるのが居酒屋市場です。
そう考えると”他の商売(仕事)に転向したほうが良い”と感じてしまうのも納得です。
もちろんどんな商売(仕事)でも大変なのは変わらないし、今後の成長への問題と課題はあるかと思いますが、居酒屋市場への不安は、かなりの物かもしれません。
今後の居酒屋はどうなるのか?
暗い話題ばかりですが、居酒屋の数があまりに減ればそこに需要が生まれるのも市場原理です。
居酒屋市場が衰退したのは、居酒屋が増えすぎた事が原因です。(供給過多)
そもそも駅前に居酒屋が何件あったのかを数えてみれば分かるのですが、その町に働く就業人口に対しても圧倒的に多すぎました。また、宴会場に関しても数十人規模の広さが果たして必要なのかと言われれば、人口が減少している現在に必要性は無いと言えます。働く人の数は今後、さらに減りますし。
また、オリンピックやパラリンピックでも言われていましたが、日本へ観光に行きたい外国人は多いそうです。旅行者への食事処としての居酒屋需要が高いのは居酒屋市場活性化への鍵だといえます。
日本の居酒屋のスタイルは実は日本独自の物で、外国人から見たらとてもアメージングジャパンなのだそうです。コロナ前にインバウンドと言われた国の推奨もありましたがコロナが収束すれば再度、外国人の旅行誘致への取り組みは再開されるかと思います。
最後に
居酒屋は仕事内容がキツイといわれることが多いし、お酒を使う商売なので水商売と揶揄される事もあります。
しかし、居酒屋で働く人を見てきて思うのが”とても楽しそうに働いているな”と言う事です。
きっと大変だからこそ、一緒に働く仲間との連帯感もでき、達成した時の喜びも大きいのかなと感じます。
日本独特の飲食形態である居酒屋が好きですので、少しでも緊急事態宣言後には貢献したいと思います。(お酒はあまり飲めないけど、食事なら!)
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