居酒屋の歴史 ~後編~

日常の出来事!!

もうすぐ・・・

もうすぐだ!!!

緊急事態宣言が終わります。

いよいよ来週末(10月)には居酒屋が再開しそう。

楽しみですわ

10月に引き継がないよう、居酒屋の歴史は今回で終わりにします。

また1週間ほど間が開いてしまいました。(間に違うの書いてたけど)

前回までの流れ

前回は1980年~2000年までの俗に言う

バブル時代~バブル崩壊の居酒屋

20世紀末の居酒屋戦国時代について書きました。

内容を簡潔にまとめると、

バブル時代には大型店舗が多く、お店を出せば儲かる時代

 (よかったら下の記事も見て下さい)

その後、1990年代になりバブルがはじけた後は

世の中は不景気だけど、安く柔軟性のある居酒屋はさらに儲かる結果に。

そしてスマホやフリーペーパーの流行で革命がおきます。

それは駅前立地以外でも出店が進みんだ事。(隠れ家的店舗の流行

この時代の新しい居酒屋たちは・・・

レインズ(牛角・土間土間・温野菜)

大庄グループ(庄や・やるき茶屋・日本海庄や)

キープ・ウィルダイニング(1店舗づつ違うので代表店が難しい)

エー・ピーカンパニー(塚田農場・四十八漁場)

オーイズミフーズ(わん・千の庭)

 (よかったらこちらの記事も見て下さい)

などそれぞれ特徴をもった居酒屋企業を紹介。

今回はその続きとして、コロナ前~現在の居酒屋を書きたいと思います。

居酒屋の未来は?個室からニュー酒場へ

居酒屋は、酒屋がやっている酒を呑める場所だった頃から、

いつの間にか食事処としてファミリーレストラン並みに店舗展開が

全国で進んでいきましたが、コレだけ増えると、

需要と供給のバランスは崩れてきます。

2010年代 ニュー酒場の登場!

隠れ家的 居酒屋や、個室型 居酒屋のブームは

2000年初頭から2007~8年ぐらいまで流行っていましたが、

2010年前後には新たな「ニュー酒場(居酒屋)スタイル」が登場してきました。

これは個室とは間逆の、「完全オープンスタイルのお店」です。

背景には長く続くデフレによる低価格 居酒屋が流行った事と

初期投資を少なくするために店内への設備投資を減らした事が

背景にあるかと思います。なお代表店舗としては、こちら

SFPホールディングス株式会社(磯丸水産)

 まさにニュー酒場の先駆けとなった居酒屋。卓上でのあぶり焼きスタイルもこちらの功績といえるほど流行りました。店頭に大きな水槽があるのも特徴的ですし、TVもあるので世界大会系の放映時はとても混雑していました。

株式会社串カツ田中(串カツ田中)

 大阪の串揚げを全国に広めたのがこちらの居酒屋。ランチも早いタイミングから行っていたり、アルバイト教育に力を入れるあまり、都内に新人だけの研修店舗も出店。そちらは値段がちょっと安いです。また子供連れをターゲットにファミリー用のメニューやサイコロハイボールなどここがスタート。

ナッティースワンキー(ダンダダン酒場)

 わりと新しいスタイルの餃子 居酒屋。チェーンの元祖鮒忠は焼き鳥を武器に展開しましたが、こちらは餃子を武器に展開。路面店が多く餃子とハイボールを中心に展開をしています。ちょい飲みのお客様や学生の団体、女性だけのグループなど、安さと餃子を武器に一気に展開をした居酒屋です。

鳥貴族ホールディング(鳥貴族)

 低価格なのにボリュームたっぷり。安さの秘訣は焼き鳥を店内で手差しするという居酒屋。一時期は予約が取れず常に行列ができていたりしました。今は変わりましたが昔は全品均一価格だったかと思います。尚こちらはニュー酒場というカテゴリーでは無くビルの上階に出店、展開をしていく独自スタイルでした。

キャッチ居酒屋の登場

あまり良い噂は聞かないけども、キャッチ居酒屋といわれるお店が出てきたのも2010年以降です。

そもそもキャッチ居酒屋とは、呼び込みをしている居酒屋を指す呼び名では無く、キャッチ業者が

自分たちで居酒屋を運営営業しているお店の事を言います。

何が問題かというと、キャッチ専門の人がやっている居酒屋なので、

お店への呼び込みはとても上手いのですが、

調理接客は力を入れておらず内容が酷いお店の事です。

※キャッチをしているからキャッチ居酒屋ではないので注意。

 (美味しいお店もキャッチはします)

まとめ

以上がコロナ前までの居酒屋の流れでした。

時系列的にまとめると(年代はおおよそ。それぞれの全盛期ごろを目安)

1950年代・・・鮒忠 によるFCシステムの導入  

         居酒屋チェーン店 誕生

1960年代・・・ 御三家(養老乃滝、つぼ八、村さ来) 

         チェーン店の仕組み化、メニューの多様化

1980年代・・・ 御三家(コロワイド、ワタミ、モンテローザ)

         大型チェーン居酒屋の全国展開

1990年代・・・高単価個室 居酒屋ブーム 

         スマホ・フリーペーパー登場、居酒屋 群雄割拠時代へ

2000年代・・・郊外型 の 隠れ家 居酒屋ブーム       

         居酒屋 戦国時代・新規参入会社多数参戦!

2010年代・・・駅前のニュー酒場・キャッチ居酒屋 ブーム 

         居酒屋の淘汰開始・インバウンド需要の増加

コロナ禍の居酒屋

2020年はコロナにより、居酒屋が滅亡寸前になっています。

居酒屋に行かなくなって1年以上が経ったかと思います。

本当は、インバウンドによる外国人客や東京オリンピックで

日本の居酒屋は日本文化の一つとして世界に伝わる可能性もあったのに

もしかしたら、数年後にはなくなっているかもしれません。

西洋のレストランやバーとは違い料理も多種多様な無国籍料理で、

酒も和洋中と何でもある飲食店は実は世界的に見てもとても珍しいお店です。

世界に無い理由はたぶん、管理運営が難しい事とそもそも集客的に

レストラン・バーなどの専門店に負けると思われていたからです。

しかし、日本の居酒屋は時間を重ねて成長しており、さらに日本人特有の

「おもてなし精神」の接客や「細かい」調理技術などで独自の発展を遂げて、

ついに一つの完成形になったのではないかと思います。

今後、流行る居酒屋はどんなスタイル?どんな店?

いまは多くの居酒屋がすでに閉店し、仮に10月から再開とはいっても、

昔のような活気を取り戻すまでにどの程度かかるのかが予想出来ないですが

需要があれば、必ず元に戻ると思っています。ではどんな需要があるのか?

地元密着型の「接客力」への需要

やはり一番有力な需要は、こういったお店かなと思います。

料理の味や見た目も重要ですがそれ以上に接客態度が重要です。

日本独特の『気遣い』のある接客がきっと売れる(需要のある)お店の条件だと思います。

専門色の強い小型店需要

まだまだ大人数ではいけないですし不景気の影響もあって小型店が増えると思います。

小型店歩だと料理ジャンルも絞った内容になると思いますし、従業員も少なく、お客様も

顔見知りが中心になるかと思います。

この2つを考えてみると、結局「一番最初の居酒屋スタイルに戻る」のではと思えます。

そして、完成形が「小料理屋」といわれるスタイルなのかもしれません。

以前にも書きましたが、居酒屋には何とか頑張ってもらいたいです!

仕事終わりのうれしい時や悲しい事があった時、問題があった時等も、

居酒屋で同僚や気の会う仲間と酒を入れて話し合ったのは良い体験だったし、

次の日への活力になったのも事実だと思います。

早くコロナが落ち着く事を願っています。がんばれ居酒屋!

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメント